2006年10月11日
読み物(10.11)とっておくもの、しまうもの
とっておくもの、しまうもの 10人の大切なものとの暮らし 渡辺 有子 ほか |
いわゆる「収納術」の本ではありません。どちらかというと、そういうシステマチックな方法論とは無縁っぽい人たちばかり…。
モノを選択する基準とかポリシーとか、そういったことを中心に。気に入ったものを見つけるまでは、代用品すら使わずにひたすら待ち続ける人、普通ならゴミとして捨ててしまうものにも何らかの役割を与える人、収納が苦手だから家を新築するときにも一切の収納スペースを廃した人。それぞれにこだわりがあって、(それを普通に参考にするのは難しいけれど)興味深いです。
…でも…納豆の容器はやっぱり溜め込まずにゴミに出した方が良いと思うし、いくら意味ありげにずれりと並べて花とか挿してみてもトイレットペーパーの芯はトイレットペーパーの芯にしか見えないと思ふ。
投稿者 みゆき : 22:39 | エッセイ | コメント (487) | トラックバック
2006年07月19日
読み物(7.19)京都おでかけ帖―12ヶ月の憧れ案内
京都おでかけ帖―12ヶ月の憧れ案内 甲斐 みのり |
これは…著者のエッセイ?部分をなくして、単純に京都案内に徹した編集をしたら、ちょっと目先の変わった(例えば「古きよき昭和」好きあたりに受けそうな)、著者の個性も活かした良いガイド本になったと思うの。
…彼氏とのラブラブ旅行話は不要だと思うの。ついでに、自虐的にならまだしも、本気で自分のことを「おんなのこ」とか「乙女」とか言ってしまうのは、やっぱりどうかと思うの。10代とか20代の前半くらいなら可愛げがあるかもしれないけど、30代独身女性にはちょっと無理があると思うの。いっそのこと、「負け犬」と笑い飛ばすくらいの気概が必要だと思うの。
この著者の、自分を主体にしないエッセイは割りと良いと思うんだけど、この本はいただけなかったの。
投稿者 みゆき : 23:34 | エッセイ | コメント (0) | トラックバック
2006年06月28日
読み物(6.28)枕草子REMIX
枕草子REMIX 酒井 順子 |
学校の古典の授業で習う枕草子って、ほんとうにごくごく一部なんですねぇ。
でもって、面白いところは全部割愛なんですねぇ。
「負け犬の遠吠え」で有名な著者が、日本初のエッセイストにして都会で働くキャリアウーマン(っていうか国家公務員か?)清少納言の枕草子を、章立てを超えてシャッフルして並べ替えてみると、教科書では分からなかった清少納言の人となりが見えてくる、目からウロコの枕草子解説本。
酒井氏による「今だったらこんな感じ」バージョンもあって、これがまた絶妙にひねりが効いていて秀逸。むかし読んだ「桃尻語訳」とも違っていて、「ああ、あるよね、そういうこと」と妙に納得。
なんていうか、1000年前も今もオンナの園の様子は変わらないのね。
投稿者 みゆき : 14:10 | エッセイ | コメント (0) | トラックバック
2006年06月23日
読み物(6.23)誤読日記
誤読日記 斎藤 美奈子 |
雑誌に掲載された5年分のコラムをまとめた本です。書評集。
いわゆるベストセラーを中心に175冊を紹介しています。
駄作・トンデモ本・アキレタ本(これは著者の造語)でも何かしら面白がる(「面白い」ではない)ポイントを探し出して、ついでにばっさりと切り捨てる、独特の芸風が笑わせます。ほんと、大御所だろうが有名タレントだろうが、容赦がないな。
ええ、ワタシは大好きです。
投稿者 みゆき : 10:56 | エッセイ | コメント (0) | トラックバック
2006年03月03日
読み物(3.3)木の匙
木の匙 三谷 龍二 |
ほっこり生活系の本によく出てくる、木の器や折敷を作っている作家さんの本。
他の本で作品だけ見ていると頑固一徹の職人さんのイメージだったのですが、どちらかといえば芸術家気質というか、アーティストな人みたい?
工芸品だけじゃなくて塑像なんかも手がけているそうで。けっこう本の表紙になっていたりします。↓の本なんかはベストセラーになってますな。
朗読者 ベルンハルト シュリンク Bernhard Schlink 松永 美穂 |
投稿者 みゆき : 10:11 | エッセイ | コメント (0) | トラックバック
2005年12月15日
読み物(11月分)エッセイ編
11月に読んだ本をまとめてアップ。
今日はエッセイ編。
ロッタの北欧スケッチ旅行―テキスタイルデザイナー、ロッタ・ヤンスドッターの旅のガイドブック ロッタ・ヤンスドッター 北欧出身のテキスタイルデザイナーさんの本。そういやウチにもこの人のポストカードがあったような。 |
幸運を引き寄せる女になる淑女(セレブ)塾―人は変われる。あなたが願うとおりに… 上月 マリア 国際儀礼の本だと思うのだけど、このタイトルはなんとかならないものか。 |
イギリスウフフの年金生活 高尾 慶子 これだけ読んでいるとイギリスの福祉制度って素晴らしい!と思うけど、実際はあちこち破綻してるんだよね…。 |
美女の教科書 I 超美容学×超美人学 齋藤 薫 まぁ、言うまでもないことですが、外見がキレイなだけでは「美人」ではないということですね。 |
旅は靴ずれ、夜は寝酒 林 真理子 刊行が1989年で、雑誌連載がそれより前。バブルの最盛期かぁ…。 |
芸人学生―僕が学びつづける理由 そのまんま東 タレント本だと思って甘く見ていたら痛い目にあいますね。ごめんなさい(平伏)ってかんじ。 |
投稿者 みゆき : 14:10 | エッセイ | コメント (0) | トラックバック
2005年08月29日
読み物(8.29)世渡り作法術
世渡り作法術 酒井 順子 |
普通のマナー本には載っていないけど、「こんなときはどうするのが適当か?」とハタと考えてしまうことは、生活していると多々あるわけですわ。
女友達と海外旅行に行くときの心構え、友だちの子供が可愛くなかったときの対処法、合コンにおける振舞い方、正月・お盆に夫の実家に行くときに持っていく手土産などなど。
鵜呑みにするのは危険だけど、行動のポイントを判断するためのヒントが提示されているのは間違いないでしょう。まぁ、マナーと言っても、相手あってのことですからね。想像力を働かせて、うまく歩み寄れということで。
投稿者 みゆき : 11:42 | エッセイ | コメント (0) | トラックバック
2005年08月24日
読み物(8.24)おしりのしっぽ
おしりのしっぽ―旅する私のふしぎな生活 竹内 海南江 |
TBS系「世界ふしぎ発見」のベテランミステリーハンター(なんとこの道18年?!)の書き下ろしエッセイです。
肩書きが肩書きだけに、旅の話がメインかなぁと思っていましたが、どちらかというと旅に出ていないオフの日の話が中心。1年のかなりの期間を海外で過ごしているせいか(しかも移動時間が相当な割合を占めるらしい…)、反動で半ばひきこもりのような生活になってしまうようで。うむむ…。
このエッセイも旅先で書いたものが多いらしく、ちょこちょこ出てくる現場レポートも楽しいです。
投稿者 みゆき : 16:23 | エッセイ | コメント (1065) | トラックバック
2005年08月11日
読み物(8.11)主婦でスミマセン
主婦でスミマセン 青木 るえか |
いやはや。ワタシもお世辞にもマメな主婦とは言えないけれど。
どうせ2〜3年で転勤だからと掃除はしない、相方には洗った振りをして洗濯していないシャツを着せる、モノの管理が杜撰。なにしろあの中村うさぎ氏をして「私よりダメな女」と言わせるのだから、下には下がいるものだと、ちょっと安心してしまうよ。
でも、キモチは分かる気がするところが怖いデス。
投稿者 みゆき : 14:21 | エッセイ | コメント (33) | トラックバック
2005年08月03日
読み物(8.3)絶筆
明日がいい日でありますように。 サギサワ@オフィスめめ 鷺沢 萠 |
やっぱり英語をしゃべりたい! 英語負け組からの華麗なる脱出法 中尊寺 ゆつこ |
上の本は著者が自殺する2日前まで公式HP上に連載していた日記を中心にまとめたもの。
下の本は癌で亡くなる2日前に著者校が完了した本。
それぞれ美人作家・美人マンガ家として知られた著者の絶筆でございます。
(サギサワは日記とは別に未完の小説も出版されておりまする。ほんとうの絶筆はそちらかな?)
サギサワ自殺の報は、驚きましたねぇ。まさにエッセイ本を読んでいる最中でしたから。
遺書とかが残されていなかったので、理由は分かっていないみたいですが、図らずもこの本にも載っていた落語家の言葉が現実になった感があります。今の世の中では生きにくい人だったのかなぁ。9.11あたりの日記とかみてると、特にそう思います。
もう一方のは、英語学習体験本とでも言うのかしら?
大切なのは、英語はただの道具に過ぎないということをキチンと認識することですね。「何を伝えたいか」が重要なのであって、「英語を話す」ってことがお勉強の目的ではないと。
うす、肝に銘じるっす。
投稿者 みゆき : 14:16 | エッセイ | コメント (7) | トラックバック
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