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人生まだまだこれからだ
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小さい頃は「大きくなったら何になりたい?」と、ことあるごとに尋ねられたものですよね。いつからこの台詞を言われなくなったんでしょう?最後に聞いたのは(ちょっとニュアンスは違うけど)就職活動の時かもしれません。
だからと言って、一度就職してしまえば、もう別の自分になれない、というのではないはず。人生80年。20歳そこそこで「もう終わり」なんて思ってしまっては、もったいない。
「大きくなったらなりたかったモノ」への憧れを忘れず、安定した生活を捨てて、新しい世界に飛び込んで行った女性たちの物語。今回はそんな本を選んでみました。
どこぞの保険のCMではないですけど、「人生まだまだこれから」だ!一花、咲かせてみせましょう。…たぶん。 |
(2004/10/19) |
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朝2時起きで、なんでもできる!
著 者 |
枝廣淳子 |
出版社 |
サンマーク出版 |
価 格 |
¥1,365円(税込) |
ISBN |
4763194208 |
発行年 |
2001/12 |
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いちばん高い目標を設定すればいい 普通の主婦から同時通訳者、さらには環境ジャーナリストへの転身。
ダンナさんの留学で、突然アメリカにお引越し。どうせなら英語をマスターしてやろう。それなら目標は同時通訳者にしよう、と思ってしまった著者。本当に通訳者になってしまったのだから、恐れ入る。
タイトルから、早起きのススメみたいなタイムマネージメントの本科と思って読んでみたら、ちょっと違いました。著者が実際に行った勉強法などを紹介しています。
略歴を見ると、東大大学院卒。「元から頭の良い人は、ひとあじ違うわね」なんて思いたくもなりますが、それはちょっと違います。それこそ、家庭を顧みないくらいの勢いで、せっせと努力した結果なのです。 |
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「夢ノート」のつくりかた
著 者 |
中山庸子 |
出版社 |
PHP研究所 (PHP文庫) |
価 格 |
¥520 (税込) |
ISBN |
4569571964 |
出版年 |
1998/09 |
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偶然のように見えて実は必然、意思があるところに道は開ける
高校の美術教師から、イラストレーター&エッセイストへの転身。その直接のきっかけは、偶然ダンナさんが出版社の近くで知り合いの編集長に会い、偶然手に持っていた著者のイラスト(大判のもので、額装するためにダンナさんに預けていた)がその編集長の目に留まったというもの。ウソみたいな話ですが、それもイラストレーターになるという夢を捨てず、本職の傍らコツコツとイラストを描き溜め、夢の第一歩としてささやかな個展を開くため、額装を依頼する途中に起こった出来事。積み重ねてきた小さな行動がなければ、編集長の目に留まるという偶然も起こらなかったでしょう。
この本ではその転身を支えた、やりたいこと・欲しいもの・気になった言葉などを書き綴った3冊のノートの作り方を、著者の経験と併せて紹介しています。
ちなみに、この「夢を叶えるノート=夢ノート」に関するエッセイは他にも何冊も出ています。この本は、その中でも最初に書かれたもので、著者のエッセイストとしての地位を不動のものにした本でもあります。 |
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ぶってよ、マゼット-47歳の音大生日記
著 者 |
池田理代子 |
出版社 |
中央公論新社 |
価 格 |
¥1,680 (税込) |
ISBN |
412002900X |
出版年 |
1999/04 |
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学ぶべきことはまだまだ人生に、これほどにも幾らでもあるのだ 少女時代からの夢を叶えるため、47歳にして一般受験で音大の声楽科に入学した著者は、「ベルサイユのばら」などの作品で知られる劇作家でした。
この本は、その二度目の学生生活を中心としたエッセイです。
有名人だから入学できたと言われないように、必死に受験勉強し、目のかすみや記憶力の低下と戦いながら4年間の授業と試験をクリアし、見事に卒業。現在は声楽家としても活動しています。あっぱれです。
多くの人生経験を経て、改めて自分の子供くらいの年齢の若者と一緒に学ぶ生活。それは若い同級生では分かり得ない、学ぶことの奥深ささ喜びを実感できるものだと言います。
それにしても、音大の学園祭のポスターがオスカル(当然、著者が描いた)というのも、ちょっと羨ましいかもしれない…。 |
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